バレーボール6人制をする際、ローテーションやポジションを全く知らない人がいます。
実はこれ、ちょっと困るのです。
ローテーション知らないと言ってくれる人であっても、ゲーム中は「こっちに移動して!」だけで済ませがち。
細かく説明した方がいいとは思うけど、初めて会った人にあれこれ言うのも失礼ですし・・・
ここではローテーション基礎編として、ゲームをやる際に最低限必要な知識に絞って説明します。
ローテーションとポジションを理解して、よりバレーを楽しみましょう!
実は簡単なローテーション
ローテーションの基本は相手チームからサーブ権を取ったら時計回りに移動し、後衛に移動したタイミングでサーブを打つだけです。
サーブカットフォーメーションの基本
相手がサーブを打つ場合、こちらはサーブを取る必要が出てきます。
サーブをセッターに返すため、アタックラインより後ろでサーブを取るための準備をします。
個人開放の場合、前衛センター(=真ん中)がセッターというパターンが多いので、以下のフォーメーションになるはずです。
個人開放バレーボールの場合、ここまで知っておけば問題ないかもしれません。
ここまでは難しくないと思いますが、サーブを打った後が重要です。
サーブを打った後に移動させられるのはなぜ?
移動したのに、また戻れと言われるのはなぜ?
という疑問は、ポジションが理解できればスッキリします。
ポジションの基本をおさえよう
バレーボールには、レフト、センター、ライトという3つのポジションがあります。
3つのポジション
コートにいる6人は、ポジションを決める必要があります。
ポジション別名
各ポジションには、それぞれ別名があります。
レフト | アウトサイドヒッター(OH) |
---|---|
センター | ミドルブロッカー(MB) |
ライト | セッター(C)、オポジット(OP) |
ウイングスパイカー(WS) | レフト(=アウトサイドヒッター)、 ライトアタッカー(=オポジット) |
バレーボール中継を観ている方であれば、ミドルブロッカーとかオポジットの方に馴染みがあるかもしれません。
開放バレーやバレーチームでポジション決めをする場合、レフト、センター、ライト(+セッター)が一般的です。
「対角」の関係
レフト、センター、ライトそれぞれに2人。
セッターは基本、ライトが担当します。
1ポジションの人が常に前衛にいるために、位置関係を対角にする必要があります。
上記は比較的よくあるスタート時のポジションです。
例えばあなたのポジションがレフトの場合、同じレフトの人と対角の位置に着けばOKです。
ポジションを変わろう!
実はサーブを打った後、必ずしも移動する必要はありません。
わざわざ移動するのは自分のポジションに移動するためなのです。
ラリーが終わりサーブの段階になったら、元々のポジションに戻る必要があります。
ポジション移動のタイミング
サーブを打つ前は本来のポジションにいる必要がありますが、サーブを打った後は自由に動けます。
ポジション移動のタイミングは、サーブ権により変わります。
- 自チームでサーブを打った直後
- 相手のサーブを相手コートに返した後
上の図では後衛だけですが、前衛も同様にポジションの移動をします。
ラリーが終わったら、元の位置に戻る必要があります
セッターがいる場合のサーブカットフォーメーション
上記のサーブカットフォーメーションは、ポジションを決めていない場合のフォーメーションでした。
ポジションを決めてゲームをする場合、セッターにサーブカットをさせないフォーメーションにする必要があります。
セッターが前衛でのフォーメーション
セッターが前衛の場合、サーブカットでも前衛の自分の位置に残り、その他のプレーヤーはサーブカットのために下がります。
以下のローテーションの場合、セッターは前に残り、対角のライトが前に来て「W」のフォーメーションを取ります。
相手がサーブを打ったら、セッターは前衛ライトに移動して、トスを上げます。
セッターが後衛でのフォーメーション
セッターが後衛の場合、セッター以外で「W」のフォーメーションを作ります。
セッターは自分のポジションから前衛の後ろ付近まで前に出て、サーブが来るのを待ちます。
相手がサーブを打ったら、セッターは前衛ライトに移動します。
セッターを入れたローテーションは、別記事でさらに詳しく説明しています。
セッターを入れたローテーションを理解しよう【バレーボール6人制】
まとめ
サーブ権さえ意識すれば、ローテーションは簡単に覚えることができるはずです。
これにポジションチェンジがあるので混乱しがちですが、基本はプレーヤーが得意な場所に移動するためのもの。
セッターを前衛に移動させるのも、セッターにトスを上げてもらうための戦略です。
自分のポジションを意識して動けば、すぐに慣れるはずです。
もちろんポジションチェンジは国際大会でもやります。
ここで説明した内容より、戦略的なポジションになっています。
ルールから理解する全日本のフォーメーション【バレーボール6人制】
セッターを入れたローテーションを理解しよう【バレーボール6人制】