【知らないと危険!】パッシングに要注意!【バレーボール6人制】

パッシングセンターライン

パッシングセンターラインこそ、最初に覚えて欲しいルールです!

ルールは「センターライン踏み越したら反則」と簡単ですが、分かっていても難しいのです。

トスが乱れたりスパイクのタイミングが遅れた時などにネットを越えてしまうようなジャンプをして、センターラインを踏み越してしまうのですが、これが大きなケガにつながります。

トッププレーヤーのVリーガーでさえ、踏み越した足を踏んで大ケガということもあるくらいです。

少しでもセンターライン付近でのケガが減ることを願って、パッシングセンターラインを解説していきます!

パッシングセンターラインは「足」がポイント

そもそもネット下からセンターラインを越えること自体、対戦相手とぶつかる可能性があるので危険です。

ただ、ルールを理解し対応イメージがあれば、そのような事故を避けることができるはずです。

 
11.2 ネットの下から相手コートへの侵入

11.2.1 相手チームのプレーを妨害しない限り、ネットの下で相手空間に侵入してもよい。

11.2.2.1 相手コートに侵入している片方の足(両足)の一部がセンターラインに触れているか、センターライン真上の空間にあれば、この動作が相手チームのプレーを妨害しない限り、その足(両足)は相手コートに触れてもよい。

11.2.2.2 相手チームのプレーを妨害しない限り、足首より上の身体のどの部分が相手コートに触れてもよい。

11.2.3 ボールがアウトオブプレーとなった後は、選手は相手コートに入ってもよい。

11.2.4 相手チームのプレーを妨害しない限り、選手は相手フリーゾーンに侵入してもよい。

11.4 ネット近くの選手の反則

11.4.2 選手がネットの下から相手空間に侵入し、相手チームのプレーを妨害したとき。

11.4.3 選手の片方の足(両足)が相手コートに完全に侵入したとき。

公益財団法人日本バレーボール協会 2022年度版 バレーボール6人制競技規則

足がライン越えたら反則

簡単に言ってしまえば、
【ネットの下を越えてもいいけど、足がセンターラインを踏み越したら反則】
です。

真上の空間にあればOK!

以前のルールではセンターラインを踏んでいなければダメでしたが、今はセンターラインを踏んでいなくても真上の空間にあればOKです。

点を取った・取られた後に相手コートに入るのもOK!

スパイクやブロックが決まった後、バランスを崩して相手コートに入っても反則にはなりません。

得点を取った(取られた)時点でアウトオブプレーとなるからです。

実はルールがこれだけならわざわざ記事にはしません。
ここから、どうしても知っておいて欲しい大事なことがあります。

【重要】越えていなければいいって訳じゃない

ラインを超えなければいい、という理解だけだとケガのもとです。

あくまで周囲の人の邪魔にならないプレーを心がけましょう。

邪魔したら反則!

相手チームのプレーを妨害することは許されません。

ケースブックを参考にしてみましょう。

 
3.12 アタッカーの踵がセンターライン上に着地したが、足の大部分が相手コート上にいるブロッカーの足の上に乗っていた。ブロッカーは、素早く動くことができなかった。これはインターフェアであるか。
ルール インターフェアである。
インターフェアとは、ボールをプレーしようとするときに、相手の動きやボールをプレーしようとすることを止めたり、相手を妨害したりすることをいう。
公益財団法人日本バレーボール協会 2022年度版 バレーボール6人制競技規則

センターラインを踏み越していなくても、相手の邪魔をすれば反則になります。

当たり前なのですが、ここが一番重要です。

パッシングは大ケガになりかねない

上記のケースブックでは
「ブロッカーの足の上に乗っていた」
とサラッと書いてありますが、実際はそんな簡単な話ではありません。

相手の足の上に着地するので、捻挫や靱帯損傷、転倒などの危険があり、場合によっては選手生命を脅かす事態になりかねません。

この手の事故、試合でよく見かけます。

必死にプレーしている中で起きることなので、悪意を持ったプレーではないと分かっています。

それでもルールと危険性をしっかり認識した上でプレーをしていれば、防げたのでは?と思ってしまいます。

誰かがケガをしてまで取るべき1点なんて、あって欲しくないです。

取り返しのつかないことにならない様にしっかりルールを理解して、ケガをしない・させないプレーを当たり前にできる様にしたいものですね。